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ビューティーサロン アゲハ

所在地
東京都世田谷区 ◯◯◯◯◯◯◯◯◯ 0-0-0 1F
営業時間
10:00〜19:00
定休日
火曜日
電話番号
00-0000-0000

電車でお越しの方へ
◯◯◯駅東口出口の交番を左折し、赤い屋根のビルの1Fが会場になります。
車でお越しの方へ
高速道路◯◯◯ICを下車し、◯◯◯交差点を左折(5分)そのまま直進し、郵便局の前を左折(10分)すると赤い屋根のビルが見えます。
※駐車場はビルの裏手になります。
ご予約について
あのイーハトーヴォのすきとおった風、夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。またそのなかでいっしょになったたくさんのひとたち、ファゼーロとロザーロ、羊飼のミーロや、顔の赤いこどもたち、地主のテーモ、山猫博士のボーガント・デストゥパーゴなど、いまこの暗い巨きな石の建物のなかで考えていると、みんなむかし風のなつかしい青い幻燈のように思われます。


あのイーハトーヴォのすきとおった風、夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。


そのころわたくしは、モリーオ市の博物局に勤めて居りました。十八等官でしたから役所のなかでも、ずうっと下の方でしたし俸給もほんのわずかでしたが、受持ちが標本の採集や整理で生れ付き好きなことでしたから、わたくしは毎日ずいぶん愉快にはたらきました。殊にそのころ、モリーオ市では競馬場を植物園に拵え直すというので、その景色のいいまわりにアカシヤを植え込んだ広い地面が、切符売場や信号所の建物のついたまま、わたくしどもの役所の方へまわって来たものですから、わたくしはすぐ宿直という名前で月賦で買った小さな蓄音器と二十枚ばかりのレコードをもって、その番小屋にひとり住むことになりました。


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